経済・政治・国際

2010年5月 6日 (木)

世論調査と党首討論

 UK時間5月6日(木)はイギリス総選挙の日である。BBCやSkyNewsなどは連日ニュースのトップでこの選挙戦の模様を流している。無論日本みたいにブラウン首相(労働党党首)が達磨に目を入れたりとか(^◇^)、デビット・キャメロン保守党党首が選挙カーに乗っているわけでもない(あたりめーだ^^;)。

 で、こっちの選挙の報道を見ていて思うのは、









 世論調査と党首討論







 これが異様に多い。日本のテレビだと激戦区の特集とかあるいは各政党の党首が選挙カーに乗って目を吊り上げて声を張り上げている画像が多い。そしてその選挙区に立候補する人自体が注目されることが普通である。

 これに対してUKでは世論調査の結果が重要視されている。すなわち、いろんな新聞社やテレビ局が行う世論調査の内容が放送され、そのパーセンテージに応じてこれくらいの議席配分になるよというのがかなり多い。極端な局は24時間画面の右下にその各社世論調査の内容をテロップで流し付けているところもある。
 不思議とテレビ局は個別の選挙区の票読みとかはほとんどなく、あれこれ解説の方とかコメンテーターが討論している座談会みたいな番組をよく見かける。そして各選挙区における立候補者自体が注目されることはあまりみかけない。どちらかというと、その選挙区の立候補した個々人よりも政策をかかげる政権選択という意味が強いのかもしれない。

 そして「言論の国」でもあるUK。選挙でも党首が直接討論を公開の場で行い、全国ネットで放映される。しかもこれが1度だけではなくて複数回ある。UKの選挙戦ではかなりのビッグイベントである。自分が見た限りではBBCとSkyNews主催でこの党首討論が行われていた。UK人の知り合いなどは結構見ていてmixiのようなfacebookというSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)にその感想を短い言葉ではあるが書いていたりする。

 でも一番嬉しいのは、








 選挙カーの雄たけびで昼寝を妨害されないことだ(笑)
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2010年4月30日 (金)

EUというもの

 先日見ていたUEFAチャンピオンズリーグ準決勝のもう一方のカード、バルセロナ対インテルの戦いは、ご存知の通りインテルがかろうじて逃げ切った。やはりモウリーニョの作るチームはしぶといというか手堅いというかなんというか・・・・・・

 バイエルンファンの自分にとってはかなりきっつい決勝になるのはほぼ間違いないようになると感じた。

 んで、その放送の際のアナウンサーのコメントが未だに耳に残っている。







「イタリア人の選手が1人もインテルにはいないのに、イタリアらしい守備の固いサッカーです」





 ( ̄ー ̄)ニヤリ




 ま、確かにそりゃそうーだ^^;。おまけに監督もイタリア人でないし( ̄ー+ ̄)。クラブの名前もインテルナツィオナーレだし(笑)。

 ところで、ここの所UKのテレビのニュースでよく取り上げられるのが、ギリシアの経済危機。財政赤字で国自体が破産寸前のところまで来ているのだが、ギリシアの使用通貨であるユーロの価値自体がこの経済危機で下がれば、同じユーロ圏に属するEUの経済をひっぱるドイツやフランスにもその危機が及び深刻な影響を与えかねないということで、ドイツやフランスは「ギリシアを見捨てることは決してしない」というという話。
 しかしインタビューを受けていたドイツ人は「なんでギリシア人くんだりのためにウチの税金使うんだ凸(`、´X)」という明らかに不満顔。確かに同じ通貨圏でなければまだダメージは小さくて済んだかもしれないが、今回は同じ通貨が通用する、まさしく「一蓮托生」。

 EUが拡大して労働市場の自由に伴い、イタリアリーグセリエAにも労働者という意味で東欧やギリシアの選手が入ってくるようになった。同時にユーロ通貨圏の拡大により、国境を接していないドイツ・フランスの欧州経済を引っ張る国が、ギリシアの経済危機により窮地に陥っている。


 EUおよびユーロの拡大は、国をある意味統合して1つの地域連合体として動いていく際の難しさを露呈したような気がした。
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2010年4月26日 (月)

ケンカになりそう。。。。。

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 現在UKは5月6日(木)投票日の議会の総選挙に向けてテレビで連日党首討論が行われ、選挙運動真っ最中である。

 んで先日買い物の帰りに見かけた大きな看板がこれ。総選挙向けの野党保守党の強烈なネガティブキャンペーンである。与党労働党の党首でUKの首相でもあるゴードン・ブラウンさんのにやけた顔を乗せて一言。










「私は若年失業率の記録を作りました。私に投票してください」













┐(´-`)┌












 これ以上はない強烈なネガティブキャンペーン(^◇^)











 日本だったら間違いなくケンカになりそう(笑)
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2009年3月 3日 (火)

ポンド下落

 本日からインターン(プレースメント)が始まるので朝早く起きて8時ごろからBBCの'Breakfast'という番組を見ながら行く準備をしていた。日本でいえばフジ系列の「めざましテレビ」か日テレ系の「スーパーズームイン」みたいなもんか(笑)。

 その番組の中で、ポンド急落によりUK本国へ帰国せざるをえなくなった年金で暮らしているスペイン・マラガ在住の老夫婦の特集をやっていた。

 1ポンドは2~3ヶ月前までは対ユーロレートで1.3ユーロくらいあり、EU圏の中でも比較的物価の安いスペインというのも相まって、UKの人達にとっては憧れの地だった。「早く引退して陰鬱な天候のUKから陽のサンサンと当たるスペインで悠々自適に暮らす」というのがUK人にとっての理想の老後の過ごし方で、場合によってはUKの家を売り払いスペインに家を買って暮らす人も少なくない。
 自分もこのUKの地に1年7ヶ月近く住んでいるが、UKの冬の寒さ・日差しの少なさはやはりそういう気持ちになるんだろうなぁというのが十分予測できる。事実コースメイトのグラハムはUK人だが、今はアメリカのサンフランシスコに家を構えて住んでいる。やはり彼もこのUKの天候に嫌気がさしたのだろうと想像している。

 しかし、この金融危機による世界同時不況の影響は強いポンドに影をさした。私がUKに来た2007年8月はポンドが250円近くしていた「ポンド最強の時期」に対し、今は130円から140円くらいのところをうろついている有様である。ポンドの対円レートの変動は極端すぎるにしても、対ユーロレートでもかつては1ポンド250円のころユーロは170円から180円したのに対し、今はポンド130円~140円に対してユーロは120円から130円くらい。かつてほどの差はなくなってしまい、ほぼ等価に等しい扱いを受けてしまうようになっている。

 だからこの老夫婦のように1ヶ月のユーロ建て家賃がポンドの下落で330ポンドから実質500ポンドになってしまい、外食も8ポンドで済んでいたものが今は12ポンド。税金はすでに年400ポンドに跳ね上がっている。これも全てポンドが対ユーロレートで下がったため、余分にポンドをユーロに両替して払わなければならない。「ほとんど2倍だよ」というようなことを、実際のテレビのインタビューでは仰っていた>老夫婦。

 でもこの夫婦はまだマシ。UKの家を売り払ってスペインに家を買った人は売ろうにもこの不況の影響で売れないのだ。しかし生活費はジリジリと倍に膨れ上がる。まさに真綿でクビを括られるようなもの。帰りたくとも帰れないのが一番堪えるだろうというのは簡単に予想できる。

 個人的には修論の失敗でUK暮らしが長くなった分、この円高ポンド安は神が下さったありがたい施しだと思っているが、逆に負の側面も産み出しているということを認識せずにはいられない朝だった。

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